AnZ ESSAY ー小林 正人ー
2016年1月
●年があらたまったいまも熱く思い出されるのは、無謀とも言えるあの富士登山です。もやもやした社内の空気を一新するための提案でしたが、そこになにがあるの?多忙な時期の道草では、という疑問も生じさせました。しかし、精根尽きるような挑戦は、そんな問いも吹き飛ばすものでした。体力、気力を振り絞っても一歩の足が出ない。高山病になった仲間が涙を流して下山する様子を、やはり涙で見送る・・・。それでも、やるべきことは一つだけ。登りきること。その後になにがあるかは、やりきったものが見つければいいこと・・・。
●すべきことがあれば必ずする、というのが人間だと信じています。要は、すべきことをどれだけ明確にするかであり、どれだけ真剣になれるかです。そして、仲間がいればサポートしあって何倍もの力を出すことができるのが、人間の底力です。
●住めば都、という言葉があります。どんな所でも住んでいるうちに馴染んで都のようにいい土地に思える、というのが普通の解釈ですが、どんな環境であっても自分の力で都にしよう、住むなら都にしていくぞという気概、と考えるとどうでしょうか。
●世界がどのように見えるかは、結局、自分次第です。自分が変われば、世界も変わります。
●新しい年のスタートを切りました。「今日」とは未来そのもの。未来は今この一瞬に作られていると改めて思い巡らせながら・・・今年もよろしくお願いします。